獣医師による手作り食・自然療法ガイド

よくある質問

最終更新日:2020-03-16

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手作り食について

手作り食一般に関する質問

いいえ、衛生状態に気をつけなければ犬や猫でも食中毒を起こします!

嘔吐や下痢などの食あたり症状は、手作り食を食べている犬猫が病院を受診する理由の中でもっとも多いものの一つです。特に長年ペットフードを食べてきた犬猫は消化力が落ちているので気をつけましょう。

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ネットでは生食がいいというサイトも加熱食がいいというサイトもあって混乱してしまいました。どれを信じればいいのですか?

毎日のように寄せられる質問です。

業界関係者であっても一般人であっても、一つのスタイルを信じ、それを信念としていることは、動物を心から愛し、動物の健康を真剣に考えている証といえるでしょう。ただし、一つの信念だけにこだわりすぎると、自分の主張が正しいと信じるあまりに目の前にある真実が見えなくなったり、真実をゆがめて解釈・説明してしまうのも事実です。自社の製品を売るという目的で書かれているものであれば、この傾向はなおさら強くなります。

利点も欠点もひっくるめてそれぞれの特徴を理解した上でバランスのよい解説を行なっているサイトの意見を参考にしましょう。

手作り食のよさは「絶対にこうでなければならない」という答えがないことです。もし、全ての犬猫に同じ食事を与えるのならペットフードと変わりませんよね。ポイントは「加熱食と生食のどちらが正しいか」ではなく、一頭一頭の体質にあっているかどうかです。柔軟な思考でいろいろな方法を試してみるのが愛犬や愛猫に最適な食事を見つける一番の方法です。

もし自分の愛犬や愛猫にどちらがあうか迷う場合は、両方を試して比べてみてください。早ければ数週間、遅くても半年ほどで違いが見えてきます。ローフードを与える場合は前処理を行うこと、加熱食を与える場合は加熱しすぎに注意することも忘れずに。

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生にする?加熱調理する?体質に合わせてカスタマイズ

私たちは生食だけをすすめているワケではありません。

生食、加熱食、自然派ペットフードにはそれぞれ利点と欠点があります。私たちは、疾患を治療するという医療者および一飼い主としての立場から、一頭一頭の犬猫の体質や疾患、季節、健康状態、飼い主様の生活状況に合わせて、それぞれの食事スタイルの特徴を生かせることが手作り食の最大の利点であり健康の秘訣だと考えています。

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いいえ、 そんなことはありません。

実際の診療では「肉魚○○グラム+炭水化物○○グラム+野菜○○グラム」「肉・魚90%+内臓肉・骨・卵10%」といったおおざっぱなガイドを示すだけで、ほとんどの飼い主さんがバランスのとれた食事を作るのに成功しています。

あとは、体重や体調をみながら量や内容を調節し、不足しやすいビタミンやミネラルに気をつけるだけで大丈夫です。迷ったときや自信がないときは当サイトの栄養計算機を参考にしてください。

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いいえ、人と犬猫では事情が異なります

人の食事では「肉は洗わずにパッケージから出してそのまま調理して食べる」のが推奨されています。これは、肉を洗うことで表面についている雑菌が飛び散り、流し台や他の食材を汚染する可能性があることと、人の場合は肉を生食しないため、調理時に殺菌できるためです。

犬や猫に生食を与える場合は、少し事情が違ってきます。まず、高温調理しないため、洗わないと運送中や店頭販売中、保存中に肉の表面で増殖した細菌をそのまま食べることになります。細菌自体は、犬猫の胃液や胆汁などの消化液である程度殺すことができるため、腐った肉を与えたり、胃腸の弱りや腸内細菌叢の乱れがない限りは食中毒を起こすことはあまりないでしょう。でも細菌は増殖する時にLPSなどの内毒素も一緒に産生します。LPSも腸管内で一部が中和されますが、中和しきれなかったものは免疫刺激や炎症反応の引き金になります。

さらに、食肉はカット成形される際に殺菌剤が噴霧されます。水洗や中和処理によって除去されるため、多くの場合は心配する必要はありませんが、残留事例がときおり報告されています。

生食における食中毒・感染症予防ガイド

はい、大丈夫です。犬と猫はもともと肉食動物なのでお肉を食べるのが一番自然な姿です。

慢性腎臓病(腎不全)を心配するあまり、 お肉を怖がる飼い主さんが多くいらっしゃいます。これは「末期の腎臓病では尿毒症の症状を軽減するために蛋白質量を控える必要がある」ということを「蛋白質を控えれば腎臓病を予防できる」と間違えて解釈している獣医師やペットフード会社があまりにも多いためです。蛋白質、 特に肉食動物の食性にあった高品質の蛋白質(本物の新鮮な肉や魚)は腎臓病の原因ではありません。逆に早いうちから蛋白質を制限すると寿命を縮めることが現在ではわかっています。

高齢期も活発に過ごしてもらうためには血液細胞や免疫細胞の材料になる良質なタンパク質が必要です。また、お肉やお魚のたんぱく質はアミノ酸に分解されてから体に吸収されます。そのままたんぱく質として腎臓に送られるわけではないことも覚えておきましょう。

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レバー(肝臓)、マメ(腎臓)、ハツ(心臓)、フワ(肺)、トライプ(胃)、タン(舌)、脳ミソなど、さまざまな内臓肉があります。

同じ内臓肉でも、それぞれ含んでいるビタミンやミネラル、生理活性物質の種類が異なっています。例えば、腎臓肉には腎臓の機能に、レバーには肝臓の機能に必要な栄養素やこれらの臓器で産生される物質(ホルモンやサイトカイン)が含まれています。

病気予防と疾患対策には、入手できる範囲で少量ずつ(体重の0.1%を目安)取り入れるのがおすすめですが、入手できない場合は、不足するビタミンやミネラルをサプリメントで補ってあげるようにしましょう。例えば、腎臓肉を与えない場合は、セレンが不足しやすくなります。

内臓肉給与ガイド

近所のスーパーやお肉屋さんでお尋ねください。

私たちのサイトでは飼い主様が気軽に手作り食を始めていただけるよう、近所のスーパーやデパ地下、お肉屋さんで売っているような身近な食材を中心にしたガイドやレシピを公開しています。

あまり身近ではない食材を紹介するときは、「こういうものを探せばいいんだな」ということが具体的にわかるように一般的なオンラインショップの検索リンクを掲載するようにしてはいますが、特定の製品やショップをおすすめすることはしていません。これは、サイト掲載内容の公平性や科学的信頼性を維持するために重要なことですのでご了承ください。

先輩獣医師たちに教えてもらった割合が本当に正しいかどうか200頭を超える犬猫の健康診断結果と照らし合わせて確認しました!

自然派の獣医師の間では「犬 = 肉魚3割 + 炭水化物3割 + 野菜3割」「猫 = 肉魚9割 + 野菜・炭水化物1割」という食事バランスが主流です。これは多くの獣医師の経験に基づくものですが、実際にこの食事バランスが健康に結び付くというエビデンスはありません。そこで科学者としての血が騒ぎ、健康診断結果と手作り食の内容を実際に比較してみたところ、この割合はほぼ正しいものであることがわかりました。

(健康な犬=血液検査、尿検査、舌診、脈診、陰陽バランスを合わせた総合診断で健康と判定された犬)

例えば、炭水化物(穀類・芋類)の割合については、犬では健康を維持できる範囲が10〜30%と割と広く、10%を下回ると便秘などの不調が増え、30%を超えると今度は肥満、糖尿病などの代謝性疾患や関節炎、膀胱炎、アレルギーなどの炎症性疾患が増えることがわかりました。猫ではこの幅がもっと狭く、0〜10%が健康をもっとも維持できる範囲でした。

もちろん個体差もあり、炭水化物0%でも50%でも問題なく過ごしている犬や猫もいます。

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シカ、バッファロー、カンガルーなど野生動物由来の肉や内臓をネットで見かけることが多くなりましたね。その一番の利点は、 自然の状態でその動物種に一番合った食物を食べているため、 体の中に炎症性物質が蓄積していないことです。また、 家畜とは異なり、抗生物質やホルモン剤、 ワクチンなどの残留を気にする必要がありません。 食物アレルギーの犬猫にとっては新規のタンパク質源にもなります 。

注意する点は、 国によっては事故や病気で死亡したもの、食用以外の目的で捕獲したものをペット用として販売することを許可している場合があることです。野生動物にとっては害がなくても人や犬猫には害となる寄生虫などの感染も考えられます。生で与える場合は、人の食用として検査を受け、 基準を満たすものを選ぶのが一番安全です。不明な場合は、販売会社に原産国や由来、品質基準について問い合わせるといいでしょう。

安全性だけでなく、人道的な方法で、生態系のバランスを崩さない範囲で捕獲されているかどうかも合わせて考えてみてください。

生食における食中毒・感染症予防ガイド

栄養素・ビタミン・ミネラルについて

犬と猫の健康に一番大切な栄養素だからです

NRCやAAFCOが定める犬猫の栄養基準はとても役立つデータであり、一つの目安にはなりますが、犬や猫が「一定の生理学的状態を維持するのに必要な量」を定めるものであって必ずしも最適な量ではありません。これらの基準に従ってタンパク質量を決めてしまうと、残りのカロリーを多量の炭水化物で補うことになり、犬猫本来の食性に適した食事バランスが崩れてしまいます。ペットフードでは高価な本物のお肉やお魚を使うよりも安価な穀類を使った方が安上がりなため、これらの基準が都合よく解釈されています。

穀類や芋類などの炭水化物食品の過剰摂取は病気の始まりである炎症を起こす最大の原因です。せっかくの手作り食ですから、同じ間違いを繰り返さないようにしましょう。

犬と猫に必要な栄養素

栄養学的な定義は「犬と猫に必要なすべてのアミノ酸をバランスよく供給」でき「消化吸収に優れている」タンパク質食品です。

つまり本物のお肉やお魚、卵のことですね

いいえ、食材だけでバランスが取れた食事を作ることも可能です。

野生時代の犬猫は、獲物の肉、骨、内臓、消化管内容物を主食とし、ときどき卵や木の実などを口にして暮らしていたと考えられています。この食事を再現できれば、サプリメントはほとんど必要ありません。

手作り食クイックスタートガイド

もう一つのコツは、いろいろな種類の食材を満遍なく取り入れることです。 例えば、鶏肉は良質なたんぱく質とリノール酸が摂取できますが、 鶏肉ばかり与えていると、分やオメガ3脂肪酸、 ビタミンが不足します。分は赤肉、オメガ3脂肪酸ビタミンDは青魚や鮭、ビタミンA・E はレバー、卵などから取ることができるので、他の食材を組み合わせるとうまくバランスが取れます。

あとは、お肉や魚、野菜で補うことが難しいカルシウムタウリン(猫)、ヨウ素に気をつければ大丈夫です。

大丈夫です。

栄養自動計算機で必要なビタミン・ミネラルの量が確認できますので、その範囲内で与えてください。

人用のマルチビタミン・ミネラルサプリメントの場合、カルシウムタウリンが足りないことが多いので注意しましょう。

また、病気やアレルギーがある場合は、添加物も必ずチェックするようにしましょう。

はい。大丈夫です。

お肉や魚を中心とした食事を与えている限り、食塩を加える必要はありません。これらの食材には十分な量のナトリウムやクロールがバランスよく含まれており、必要量の2〜3倍が摂取できます。生骨や卵、海藻類、内臓肉にもナチュラルな塩分が含まれています。

成長期や妊娠期、授乳期はナトリウムの必要量が増えますが、お肉や魚(カロリー)の摂取量も増えるので不足することはないでしょう。

気をつけなければいけないのは、穀物や芋類、豆類が多い食事を与えている場合です。これらの食材は塩分が低いため、目安として犬では食事全体の3割、猫では1割を超える場合は少量の食塩を足す必要があります。

食卓塩ではなく、貴重な微量元素を含む岩塩や海塩がおすすめ!

心臓病の場合は、食塩の摂取量を制限する必要があります。

犬でも猫でも過剰に摂取したナトリウムは腎臓から尿へすぐに排出されるため、新鮮な水をいつでも飲めるようにしておけば、多少与えすぎても中毒や副作用を起こすことはありません。ただし、高用量の長期投与は心臓や腎臓に負担をかけたり、尿石症を起こしやすくなるので注意しましょう。

骨について

与え方次第です!

ミネラルやビタミン、生理活性物質が詰まっている骨や骨髄にはたくさんの利点がありますが、加熱した骨は噛んで割れたときに尖がることがあり、そのまま飲み込むと消化管を突き刺すことがあるので危険です。

また、小さすぎると丸飲みして喉につかえることがあります。

安全に与えるコツは、体の大きさにあった生の骨を与えることです。圧力釜で柔らかくしたり、ミキサーでミンチにして与えることもできますが、加熱した場合は、ビタミンや生理活性物質が壊れてしまうことに注意してください。

詳しくはこちらから
骨給与ガイド

主に3つの理由が考えられます。

  1. 消化力が弱っていて骨自体を消化することができない。嘔吐物に骨のカケラが入っていませんか?骨の量を少なくするか、チキンネック、関節部、若鶏の骨などの柔らかいものに変えて、少しずつ慣らしていきましょう。丸飲みさせず、かじらせることも大切です。
  2. 脂肪の消化が苦手。下痢や軟便になることもあります。骨髄は脂肪が豊富で、骨の周りにはたくさんの脂肪がついていることもあります。骨髄が少ない骨を与えたり、骨の周りの余分な脂肪をとってから与えてみましょう。
  3. 生ものを与える際の注意点が守れていない。生骨も生肉と同じ衛生管理が必要です。

嘔吐が続くようなら無理をせず、カルシウムサプリメントに切り替えましょう。

骨給与ガイド

尖った破片が残らず、生ものを与える際の注意点を守れば栄養学的には問題ありません。ただし、家庭用のミキサーやフードプロセッサーで砕けるのは柔らかい鶏の骨くらいです。固い骨は専用の肉挽き器(ミートグラインダー)などが必要です。家庭用のミキサーでは容器が破損する危険性があるので気をつけましょう。

野菜について

野菜には抗酸化・抗炎症成分がいっぱい!

主食の肉・魚に内臓肉、卵、生骨、オメガ3脂肪酸ヨウ素を与えていれば、基準が決まっている必要な栄養素はすべて補うことができます。実際に、手作り食が進んでいるアメリカやヨーロッパ、オーストラリアでは、「肉食動物に野菜はいらない」という考え方から、野菜をまったく与えない飼い主さんも多く、上記の食材をバランスよく与えている場合は、どの猫も犬もとても健康的です。

ただし、毎日病気の犬猫ばかりをみている獣医師としては、野菜や果物に含まれている新鮮な抗酸化・抗炎症成分や薬理作用のある物質を見逃す手はないと考えています。病気になってからこれらを与えるよりも、問題が小さいときに予防した方がはるかに効果的だからです。

また、野菜の繊維は腸内細菌のエサにもなります。腸の健康は免疫系や腎臓病、行動問題など全身の健康にも深く関わっています。犬猫の食事は犬猫自身だけでなく何十億という数の腸内細菌も養えるものが理想的です。

犬と猫に必要な栄養素

基本的には、便秘しやすい子には食物繊維が壊れにくいみじん切りを、軟便になりやすい子と猫ちゃんにはピューレをおすすめしますが、例外もあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

野菜は切って与える?それともミキサーで混ぜる?

乳酸菌が豊富なお漬物のことです。

半分消化された状態なので、野菜の食物繊維に弱い犬猫におすすめです。

とはいっても人用のお漬物は塩分が高いので注意が必要。自然食品店などで自然発酵させた減塩のものを探すとよいでしょう。ザワークラウトは塩分が比較的低めですが(1〜2%)、缶詰めまたは瓶詰めしたあとに滅菌処理をして善玉菌が死んでしまっていることがよくあります。

完全手作り派の方たちのリクエストにお応えして私たちが使っている無塩発酵野菜レシピを公開しました。

無塩発酵野菜の作り方

いいえ。そのまま出てくるのが自然です。

植物の気持ちになって考えてみてください。種子は植物の赤ちゃんです。果物や野菜を食べた鳥や動物によって別の場所に運ばれ、ウンチと一緒に出てきてその場で芽生える仕組みになっています。植物は動物の中で自分の赤ちゃんが消化されないようさまざまな工夫をしています。例えば、外皮を固くし、動物にとって有害な物質や下痢や嘔吐を起こさせて排出を促す物質を仕込んでいます。

動物にとっては、消化できずにそのまま出てくるのが一番安全なのです。

MEMO
亜麻仁、ごま、ヘンプ種子、ナッツ類(アーモンドなど)はこの例外です。

お水について

はい。大丈夫です。

地下水や湧水は犬と猫にとってもっとも自然に近いお水です。微量のミネラルが含まれていますが、健康に大きな影響を与える濃度ではありません。

自然水、蒸留水、濾過水、水道水と、さまざまな水がありますが、それぞれ味も匂いも異なります。水をなかなか飲んでくれない子に試してみるのもよいでしょう。

ただし、コントレックスのような硬水は人間でも緩下作用を示すことがあります。こういった極端な硬水には気をつけるようにしましょう。

自然療法について

複数の病気がある場合は、獣医師の診療を受けて適切な治療プランを立ててもらうことがおすすめですが、基本的には、次のように考えることができます。

  1. 一番重症で命に関わる病気の対策を優先。
  2. 別々の病気に見えても、根底にある原因は同じであることがよくあります。よくある共通原因は、慢性炎症(上皮性または実質性)、免疫力の低下、自己免疫性疾患、インスリン抵抗性です。どれが関与しているのか、かかりつけの先生に判断してもらいましょう。1つ1つの病気の治療よりも、原因対策を行う方が長い目でみて効果的です。
  3. 漢方薬は、病名ではなく、症状や体質、傾向によって選ぶことができます。一番気になる症状をもとに漢方薬を選び、その後は、表面化してきた症状に合わせて切り替えていくことができます。

漢方薬について

申し訳ありません。漢方薬は病気に対して処方されるものではありません。

病名や検査結果だけではく、一頭一頭の体のバランスをみて処方します。例えば同じ病気でも暑がりの猫ちゃんと寒がりの猫ちゃんには違う漢方薬を処方しますし、逆に違う病気なのに同じ漢方薬が処方されることもよくあります。本サイトで漢方薬をご紹介するときは、飼い主さま自身が愛犬や愛猫の体のバランスをみながら選べるようキーポイントを掲載していますので参考にしてください。

疾患別対策はこちらから
疾患一覧(五十音順)疾患一覧(五十音順)

リクエストが多かった漢方薬、ハーブ、サプリメントの一部がご購入できるようになりました。

当サイトの獣医師が診療に使用している無添加・無農薬の医療用漢方薬、ハーブ、サプリメントをご利用いただけるようになりました。

市販製品の効果や品質に不安を感じている方はこちらからご相談ください。

新しい漢方薬は一種類ずつ取り入れましょう。

観察日記をつけることをおすすめします。例えば、お腹の調子が気になる時は、便の回数、形、色、時間を、 関節炎の場合は歩けた時間、元気がない時間・時間帯、 痛そうにしている回数などを記録します。数日単位で一喜一憂するのではなく、数週間に渡って記録を追うことで効果を客観的に判断することが可能になります。

漢方薬には病気自体を治療するものではなく、病気の原因になった体のアンバランスを修復ことで効果を発揮するものがあります。漢方薬の効果を知るには、自分が気になる症状だけでなく、一見病気とは関係なさそうなサイン(暑がり・寒がり・分泌物・口臭・睡眠の質など)、行動、舌の色、脈などをみて、全身のバランス状態を確認する必要があります。漢方薬を処方してもらった病院で、どのようなサインに注意して観察すればよいかを聞いておきましょう。

獣医師の方から多く受ける質問です。

「○○病にはこの漢方薬!」というように病名だけで漢方薬を決めている場合は、サプリメント程度の効果しかないでしょう。体質や症状に合わなければ、かえって状態を悪化させることもあるかもしれません。

漢方薬は、病気に対して処方されるものではなく、一頭一頭の全身のバランスをみて処方されるものです。そのため、同じ病気でもまったく異なる漢方薬を使うことがあります。また、治療の過程で隠されていた真の病態が現れることもあるため、ずっと同じ漢方薬を使い続けるのではなく、適宜変更していくことも必要です。

漢方薬を診療に取り入れたい場合は、最初は専門医に相談するようにしましょう。何例か経験し、コツをつかめば専門資格がなくても処方できるようになります。

本サイトで漢方薬をご紹介する時には、生薬の作用機序や、どのような状態の犬猫に適しているかも併記していますので参考にしてください。

症例紹介 | 漢方薬が効かない理由

漢方薬は複数の生薬をごく少量ずつ混ぜたものなので、用量を守って与えれば副作用はほとんど認められません。まれに嘔吐や軟便などの消化器症状が認められることがあります。

また、状態に合わないものを使うと症状が悪化することがありますが、中止すればすぐに回復します。複雑な症例では経験のある漢方医でも最初から確実な診断ができないことがあり、症状が悪化することによって初めて正しい診断と漢方薬にたどり着くこともあります。

アレルギーがある場合は有効成分だけではなく、添加物も確認しましょう。

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漢方薬やハーブを使用する前の注意事項用量・用法・上手な飲ませかた犬と猫で注意が必要なハーブ・生薬

サプリメントについて

申し訳ありません。私たちは特定の製品やメーカーをおすすめすることはしておりません。

サイト掲載内容の公平性や科学的信頼性を維持するために重要なことですのでご了承ください。

当サイトのサプリメントガイドではサプリメントを選ぶ際のポイントも掲載していますので、参考にしながらご自分の愛犬・愛猫に合うものを選んでください。

栄養素・サプリメントガイド
注意
サプリメントやおやつの広告に当サイトの名称が使われているという報告を受けました。それはサギです。だまされないでください。

リクエストが多かった漢方薬、ハーブ、サプリメントの一部がご購入できるようになりました。

当サイトの獣医師が診療に使用している無添加・無農薬の医療用漢方薬、ハーブ、サプリメントをご利用いただけるようになりました。

市販製品の効果や品質に不安を感じている方はこちらからご相談ください。

栄養素・サプリメントガイド

新しいサプリメントは一種類ずつ取り入れましょう。

効果が出るまで数週間かかる場合もありますし、予防を目的とする場合は数年たたないとわからない場合もあります 。

毎日、観察日記をつけるのもおすすめです。例えば、お腹の調子が気になる時は、便の回数、形、色、時間を、 関節炎の場合は歩けた時間、元気がない時間・時間帯、 痛そうにしている回数などを記録します。数日単位で一喜一憂せず、数週間〜数ヶ月に渡って記録を追うことで効果を客観的に判断することが可能になります。

その他

本当です。

猫ちゃんは肝臓における化学物質の解毒や代謝の方法が人間や犬と異なっており、精油をうまく分解できず体内に蓄積して中毒症状を起こすことがあります。流涎、嘔吐、神経症状が主な副作用ですが、誤飲や誤用による死亡事故も起きています。そのため、私たちのサイトでは精油に関する記事を掲載する際には、必ず注意喚起を行なっています。

ペット用の精油製品を選ぶ際には、次の2点に気をつけましょう。

  1. 精油の種類 安全なものと危険性が高いものがあります。
  2. 精油の濃度 安全なものでも濃度が高いと中毒を起こしたり、危険なものでも薄めてあれば安全に使えることがあります。

初めて使うときに猫ちゃんにちょっと嗅がせてみて、嫌がるかどうかも確認してください。

精油に関する注意事項

残念ながら答えはNOです。

当サイトの獣医師が活動拠点にしているオーストラリア・ アメリカではダニの被害が多く、 ダニの季節には犬や猫の死亡事故が必ず起こります。 被害にあった動物の多くは「ダニ予防をまったくしていない」か「ダニよけネックレスを使用している」のどちらか。精油を使用している場合もときおりみられます。命に関わるダニの病気が知られている地域に住んでいる場合や遊びに行く予定がある場合は、スポットオンなどのダニ駆除剤できちんと予防しましょう。使用する頻度や季節を限定することで、副作用を最小限に抑えることができます。

水晶や琥珀のネックレスをおすすめできるのは、 ダニの寄生やダニが媒介する病気が人や犬猫の命に関わらない場合 。例えば、東京の市街地で暮らしていれば、マダニが1匹くらいついたからといって重度の病気になることはまれです。庭で遊んだり草むらに入ったりしたあとに必ず全身をチェックするようにすれば安心です。

副作用や疾患などの理由によりダニ駆除剤を使えない場合は、外出後に必ずダニがついていないか全身をチェックし、ダニが吸血を始める前に取り除くことができれば感染を防ぐことができます。吸血前のダニは非常に小さく目では確認しにくいため、のみ取りコームを使う必要があるかもしれません。

自分たちが住んでいる地域や旅行先にはどのような季節にどのようなダニの病気があるのか、 かかりつけの動物病院で聞いておきましょう。

新しいハーブやサプリメントは一種類ずつ取り入れましょう。

効果が出るまで数週間以上かかる場合もありますし、予防を目的とする場合は数年たたないとわからない場合もあります 。

毎日、観察日記をつけるのもおすすめです。例えば、お腹の調子が気になる時は、便の回数、形、色、時間を、 関節炎の場合は歩けた時間、元気がない時間・時間帯、 痛そうにしている回数などを記録します。数週間〜 数ヶ月に渡って記録を追うことで効果を客観的に判断することが可能になります。

ペットフードについて

私たちのサイトでは一般的なペットフードの成分に関する情報は掲載しておりますが、特定の製品の推奨や特定の製品に関する質問にはお答えしておりません。

ペットフード成分ガイド

申し訳ありません。私たちのサイトでは一般的なペットフードの成分に関する情報は掲載しておりますが、特定の製品に関する質問にはお答えしておりません。

不明な点がありましたら製造会社にお問い合わせください

いいえ

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シカ、バッファロー、カンガルーなど野生動物由来の肉、 内臓、骨、角、 皮などがペットフードやペット用おやつに使われていますね。 その一番の利点は、 自然の状態でその動物種に一番合った食物を食べているため、 体の中に炎症性物質が蓄積していないことでしょう。また、 家畜とは異なり、抗生物質やホルモン剤、 ワクチンなどの残留を気にする必要がありません。食物アレルギーの犬猫にとっては新規のタンパク質源にもなります。

注意する点は、 国によっては事故や病気で死亡したもの、食用以外の目的で捕獲したものをペット用として販売することを許可している場合があることです。野生動物にとっては害がなくても人や犬猫には害となる寄生虫などの感染も考えられます。不安な場合は、原産国や品質基準について製造会社に確認してみるといいでしょう。

そのほかにも、人道的な方法で、生態系のバランスを崩さない範囲で捕獲されているかどうかも合わせて考えてみてください。

本サイトについて

申し訳ありません。本サイトを通しての診療は行なっておりません。

現在、当サイトの監修獣医師は主に海外で活動しています。

定期的に診療を行なっている病院につきましては、以前公開していたところ、電話でのお問い合わせや観光がてらに来院される方が相次ぎ、実際の診療の妨げとなると判断したため、公開を取りやめさせていただきました。なにとぞご了承ください。

私たちのサイトでは直接お会いできない飼い主様にも統合医療を体験していただけるよう毎年さまざまな企画を設けています。ぜひご利用ください。

リクエストが多かった一部の漢方薬、ハーブ、サプリメントをご購入していただけるようになりました。

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有資格の獣医師が書いています。

監修獣医師がセミナーで使用した原稿を運営スタッフがサイト用に編集し、獣医師の最終確認を経て掲載しています。

いくつか理由が考えられます。

  1. ハードバウンス:メールアドレスが間違っていたり、変更した場合に起こります。正しいアドレスに変更していただく必要があります。一部の企業では、ニュースレターのように不特定多数に送られるメールをブロックしていることがあります。この場合は、新しいメールアドレスで登録してください。
  2. ソフトバウンス:お使いのメールプロバイダーのサーバーが一時的にダウンしている、不特定多数に送られるメールをフィルタリングしている、メールボックス容量を超えてしまった、受信できるメールサイズが小さいといった場合に起こります。電子メールのアドレスではなく携帯アドレスを登録した場合に起こりやすくなっています。メール受信設定をご確認ください。ソフトバウンスが数回続くとニュースレターのメーリングリストから自動的に解除されます。
  3. 迷惑メールフォルダに入っていることもよくあります。確認をお願いいたします。
  4. ニュースレターを開封した形跡がない:数ヶ月間1度もニュースレターを開封した形跡がない場合も、機械によるスパム登録とみなされ、自動的にメーリングリストから解除されます。

解決できない場合はお問い合わせページからご連絡ください。

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最新情報は月1回配信しているニュースレターで受け取っていただけますので、よろしければご購読ください。

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