作ってみよう猫のごはん

5ステップで失敗しないはじめてのごはん作り

STEP 1 必要なカロリーとタンパク質の量を知る

まずは猫ちゃんに一番大切なタンパク質食品(肉・魚・卵)の量を決めましょう。活動レベル、食事の回数、体重を入力してください。

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お肉・お魚選びのポイント
  • 数種類の肉や魚、卵などのタンパク質食品を日替わりまたは週替わりでローテーションしましょう。栄養の偏りを防ぐことができます。
  • レバーや腎臓、ハツなどの内臓肉を少量ずつ取り入れるようにしましょう。他の食材ではなかなか満たせないビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。量の目安は体重1kgあたり1日1gずつ。

例)体重5kgの場合

  • レバー 5 g
  • マメ(腎臓)5 g
  • ハツ(心臓)5 g

この量を毎日または2〜3日分ずつまとめて与える。

STEP 2 野菜・果物・炭水化物食品を加える

  • 野菜・果物:数種類をひとつまみずつ。生のままだと消化しにくいため、軽く火を通すか、細かく刻んだり、ピューレにしてあげましょう。
  • 炭水化物食品:見た目で全体の1割程度を目安に。
野菜・果物の例

軽くゆでるか蒸す

  • ブロッコリー
  • カリフラワー
  • インゲン
  • アスパラガス
  • にんじん
  • キャベツ

生のままでOK

  • ピーマン
  • パプリカ
  • すりおろしにんじん
  • 緑色葉物野菜
  • スプラウト
  • しいたけ
  • りんご
  • ブルーベリー
  • パイナップル
  • 玉ねぎ、長ネギ、あさつきなどのネギ類は与えてはいけません。
  • かぼちゃ、じゃがいも、さつまいも等はでんぷん質が多いためあまりお勧めしませんが、便秘がちの子にはおすすめです。
  • 細かく刻んだり、ピューレにすると吸収されやすくなります。
与えてはいけない食べ物
炭水化物食品の例

穀物

  • 白ごはん
  • 玄米ごはん
  • オーツ麦
  • キノア
  • そば
  • あわ・ひえ

炭水化物が豊富な野菜

  • とうもろこし
  • かぼちゃ
  • じゃがいも
  • さつまいも

いずれも加熱が必要です。体重 5 kg の猫ちゃんで大さじ 1〜2 くらいが開始の目安。便秘しなければまったく与えなくてもかまいません。

STEP 3 サプリメントを加える

食事だけでは足りないビタミンやミネラルはサプリメントで補う必要があります。もう一度、ワンちゃんの活動レベルと体重を入力してください。必要なサプリメントの量が自動表示されます。

表示される量は1日分です。1日2食の場合は、朝夜どちらかに与えます。サプリではなく、自然素材を使いたい方のために、身近にある食材を例として掲載しましたが、ご自分やご家族がお使いの人用のサプリメントを使用しても大丈夫です。タウリンは、食品中の含有量の変動が大きく、保存や調理中に壊れやすいため、サプリメントの使用がおすすめです。

3種類の内臓肉(腎臓・心臓・レバー)、卵、生骨と緑黄色野菜を与えていれば、必要なサプリメントはタウリン・オメガ3脂肪酸・ヨウ素だけ!

骨付き肉でカルシウムやミネラルを補おう

卵の殻を再利用!カルシウムパウダーの作り方

STEP 4 温度を調節する

せっかくの手作り食も冷たいままだと病気のもとに。健康増進のためには人肌程度に温めるのがコツ。

  • 生で与える場合:熱湯少々を混ぜましょう。
  • 調理する場合:祖熱がとれたら与えましょう。
作り方(1)日替わりメニュー

1. 肉・魚を用意

 

  • 生魚をあげる場合:刺身用を選ぶ。

 

  • 調理する場合:浅鍋またはフライパンに水を少し入れて熱し、1口大に切った肉または魚を入れて「水炒め」に。加熱しすぎないのがコツ。大量に作っておいて、1回分ずつ小分けして冷凍保存も可能。

2. 野菜と炭水化物を加える

3. 人肌程度の温度に調節

  • 調理した場合は祖熱を取ってから与える
  • 生の場合・解凍した場合は熱湯少々を回しかけ全体を混ぜる
  • 冷たいまま与えると消化器障害の原因になる

4. 最後にサプリを混ぜる

作り方(2)作り置きメニュー

1. 1週間分の材料を用意

  • 生で与える場合:炭水化物と野菜を調理し、祖熱が取れたら一口大にカットした生肉、内臓肉、卵、刺身を混ぜ、1食分ずつに小分けして冷凍。与える前に、最低3日間は冷凍する

 

  • 調理する場合:炭水化物を鍋に入れて適量の水で調理し、ちょうどよい固さになったら肉、魚、内臓肉、卵、野菜を加えて軽く煮る。煮汁と一緒に1食分ずつ小分けし、すぐに与えない分は冷凍保存。

2. 与える前日から冷凍庫で解凍

3. 人肌程度の温度に調節

  • 熱湯少々と混ぜる
  • 湯煎にかける
  • 小鍋で軽く煮る
  • 冷たいまま与えると消化器障害の原因になる

4. 最後にサプリを混ぜる

おやつをサプリとして活用しましょう

カルシウムサプリの代わりになるおやつ

骨または骨付き肉を週3回〜毎日与えます。

  • 鶏ネック
  • 鶏手羽
  • 牛テール(ぶつ切り)
  • ラムリブなど

いずれも生で与えます(生肉を与えるときと同じように、最低3日間冷凍庫に保存し、与える前日から冷蔵庫で解凍します)。火を通した骨は割れた時に尖ることが多いため危険です。

生骨の匂いが気になる場合は、ペット用のおやつとして売られているスモークボーンを与えるとよいでしょう。

丸飲みしてノドに詰まらせないよう適切なサイズの骨を与えることが大切です。

すね骨は固すぎるので、カルシウム源にはなりません。かじって遊ぶためのおやつとして与えましょう。​

詳しくはこちらから

おなかがすいた時に

  • 無添加乾燥レバー(ビタミンA・コリン・亜鉛・葉酸)
  • 軟骨(カルシウム・コンドロイチン・グルコサミン)
  • ゆでた鶏の胸肉・ささみを細かく切ったもの(たんぱく質アップ)
  • 無添加乾燥しらす(ビタミンD)
  • 無添加・無漂白ローハイド・豚耳など(動物性繊維
  • ​アーモンド、くるみなどのナッツ類(ミネラル)*マカダミアナッツは与えないこと

STEP 5 体重とウンチを確認!

体重測定

食事の切り替え時や体重管理中は1週間に1度体重を計り、食事の量を微調整しましょう。体重が安定したら1ヶ月に1度の測定で大丈夫です。

  • 体重が増えた場合
  • まずは、おやつや炭水化物量を減らしましょう。猫ちゃんは完全な肉食動物ですから炭水化物食品はまったく与えなくてもかまいません。
  • 次にでんぷん質の多いジャガイモ、サツマイモなどの野菜を減らします。
  • それでも増える場合は、カロリーの低いお肉やお魚を選ぶようにします(脂肪のない赤身肉、鶏ムネ肉・ささみ、白身魚など)。
  • 活動レベルを過大評価している可能性もあります。必要なカロリーをもう一度確認しましょう。
  • 体重が減った場合
  • お肉やお魚の量が足りているか、もう一度確認しましょう。
  • お肉、お魚、炭水化物をそれぞれ少しずつ増やしていきます。
  • 活動レベルを過小評価している可能性もあります。

ペットフードから手作り食に切り替えるとほとんどの猫ちゃんはスリムになります。

ウンチの観察

便の固さや形状、回数は腸管の健康のバロメーターです。毎日チェックする習慣をつけましょう。形がしっかりとしていて、「固すぎず、柔らかすぎず」が理想です。色は食事の内容によって変わるので、下痢をしている時以外は気にしないで大丈夫です。

  • 食事を変更した後に便秘した・便がカチカチになった場合
  • 骨を与えた翌日は便が固くなります。何日も便秘が続くようなら骨の量を減らし、代わりにカルシウムサプリを与えるようにしましょう。
  • 動物性繊維(動物の皮膚。無添加・無漂白のローハイド、豚耳、鶏の皮、スジなど)は、おなかの調子を整えるのに役立ちます。
  • 食物繊維の多い茹でた豆類、玄米、かぼちゃ、キャベツ、ジャガイモも効果的です。
  • 乳酸菌製剤を与えましょう。
  • 食事を変更した後に便が柔らかくなった・回数が増えた場合
  • 食事を変えたあとは便が柔らかくなることがあります。数日経過しても治らない場合は、まずは炭水化物そして野菜の量を減らしましょう。
  • 乳酸菌製剤を与えましょう。
  • それでも柔らかい場合は、食物アレルギーの可能性を考慮します。

数週間かけてゆっくり切り替えたい方はこちらから

最初からすべての栄養素がそろったカンペキなご飯を作る必要はありません。必要なものを少しずつ揃えながらバランスを整えていきましょう。

基本の食事をマスターしたら

知っていますか?手作り食の危険性

健康のためにと思って始めた手作り食が逆に病気を引き起こすことがあります。注意するべき点を知って手作り食を安全に実施しましょう。

自然食の種類

いろいろある手作り食や自然食。自分のスタイルにあった方法は?

栄養自動計算機

体重と活動度を入力するだけで、必要な栄養素を自動で計算。

週間メニュー例

飼い主の皆様から寄せられた実践例やアイデアをまとめました。

サプリメントガイド

手作り食やペットフードに不足しがちな栄養素や健康のために与えたいサプリメントの解説はこちらから。

レシピ集

人も犬も猫も一緒に楽しめる抗酸化レシピや季節ごとの薬膳を紹介。獣医師監修。

療法食ガイド

獣医師が病気に合わせて処方する食事の内容を解説。