獣医師による手作り食・自然療法ガイド

1. 原因物質を避ける

環境アレルギー(アトピー性皮膚炎)の原因物質には、ハウスダスト(ダニ)、植物、花粉、カビなどさまざまなものがあります。

完全に除去するのは困難ですが、できるだけ減らすことを目標にしましょう。原因が特定できていない場合も、次の対策を行って症状が軽減するか確認しましょう。

  1. 花粉など家の外に原因がある場合は、外出後、家に入る前にブラッシングし、体表に付いたアレルゲンを落とす。嫌がらなければ外出時に洋服やマントを着せてあげるとよい。肉球や指の間に入り込んだアレルゲンは足浴で落とす。
  2. 3〜7日おきに全身を洗う。シャンプー剤の使いすぎは皮膚を乾燥させるため、獣医師に指示された場合を除き使わないようにする。ぬるま湯で汚れを落とし、かゆみと炎症を抑えるコンディショナーやエッセンシャルオイルで薬浴させる。耳掃除も忘れずに。
  3. 皮がむけたり、出血している場合は、無理に入浴させないこと。ブラシやタオルで体表の汚れを落とし、足浴と耳掃除を行う。
  4. 目に症状が出やすい場合は、炎症を抑えるアイマスクやアイウォッシュを使う。
  5. 家の中や庭の掃除も定期的に行い、空気清浄機を使用してアレルゲンをなるべく減らす。
  6. 治療中はワクチンの接種をできるだけ控える
  7. ドライフードを避ける。ドライフードには、ダニ(貯蔵庫ダニ)の卵が混入していることが多く、開封後に孵化してアトピーの原因になることが知られている。
かゆみと炎症を抑える薬浴と足浴 目に現れる犬猫の環境アレルギー対策にアイマスクを目に現れる犬猫のアレルギー対策にはアイマスクを カレンデュラ軟膏の作り方
Step 1
原因物質を避ける

まずは原因物質との接触をできる限り減らしましょう。

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Step 2
食事療法

食事やサプリメント、ハーブの力でアレルギーを起こしにくい体を作ります。

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Step 3
漢方薬

症状が重く、ステップ1と2の効果を待っていられない場合には、漢方薬の力を借りることができます。

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Step 4
腸を修復

免疫系全体の70〜80%を担う腸を正常化して再発の防止に役立てましょう。

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番外編
ステロイドや抗生物質はいつ使う?

必要な時には怖がらずに使用。上手に使えば副作用も少なく、長期使用する必要もありません。

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その他
その他の治療方法

アレルギーの治療には他の方法も使用されています。

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