なぜペットに手作り食を?

Why We Recommend Natural Food

獣医師がペットの手作り食をすすめる理由

よい遺伝子のスイッチをオン

  • 体質を改善して肥満やがんなどの病気を未然に防ぐ
  • エネルギー&活力がアップ
  • 炎症を起こさせない

悪い遺伝子のスイッチをオフ

  • 防腐剤や人工添加物など不必要なものを避けることができる
  • 炎症や酸化ストレスを起こすペットフードの成分から体を守る

犬猫が大喜び

  • 生活の質が向上
  • 飼い主とペットの絆が深まる

2000年代初めに人の遺伝子の全配列が解読されたのに続き、犬でも2003年に「シャドウ」という名前の雄のプードルで75%の遺伝子の配列が解読され、2005年に雌のボクサー「ターシャ」で全配列の解読が完了しました [1,2]。そして2007年には猫の「シナモン」でゲノムの解読が完了 [3]。

それから10年が経過。この間、毎日の食事がどのように遺伝子や遺伝子の発現に影響し、疾患の予防や発症に寄与しているかを探る「ニュートリゲノミクス」「ニュートリジェネティクス」という研究が進み [4]、現在までにさまざまなことがわかってきています。

人間と同じように、食事はペットの幸せと健康、そして寿命に非常に大きな影響を与えています。そして、何を食べさせるかは他の誰でもない飼い主さま自身が決めることです。

「安かったから」「病院で勧められたから」「◯◯さんも使っているから」「広告で見たから」ではなく、「なぜこのフードがうちのコに合うのか」を考えて食事を選べるようになりましょう。私たちがお手伝いします。

新鮮でバランスのとれた手作り食は病気を予防する最大の秘訣

Wholly Vet Natural Animal Health

手作り食に関する飼い主様アンケートまとめ(2015〜2016年)

ワクチンや年1回の健康診断を中心とする予防医学が浸透し、”健康によい”ペットフードがこれだけたくさん出回っているのに、病気になって来院する犬猫があとをたたないのはなぜなのか・・・ 病院で診療しながら私たちはずっと疑問に思っていました。

その一つの答えが、市販のドッグフードやキャットフードは人間の食事でいうファストフードやインスタント食品と同じであるということです。犬猫本来の生態ではなく、人間にとっての便利さと価格を重視して作られています。

カロリー密度や炭水化物量が高いため、体内で炎症や酸化ストレスを起こしやすく、製造加工の過程でビタミンや抗酸化成分などの大切な栄養素の多くが自然本来の形を失ってしまいます。また、長期保存できるよう防腐剤が使用されていたり、加工中に有害な副産物が生成したりします。

このような食品中のマイナスの因子は「エピジェネティクス」というメカニズムを通して悪い遺伝子のスイッチを入れる(またはよい遺伝子のスイッチを切る)よう働きます。その結果、肥満や糖尿病といった生活習慣病をはじめとし、皮膚病、関節炎、アレルギー、がん、内分泌疾患などさまざまな疾患が引き起こされることが現在ではわかっています。

愛犬や愛猫の耳が臭うので病院やグルーミングサロンで相談したら「動物だから多少は仕方ない」「定期的にクリーニングをするしかない」と言われたことはありませんか?こういった犬猫なら”自然”と思われているようなことも実は食事が原因なのです。新鮮で栄養バランスのとれた手作り食を食べている犬猫の耳はそうじをしなくても臭いません。

犬猫本来の生態に適している自然素材の食事は、体内で炎症や酸化などのストレスを起こしにくく、悪い遺伝子のスイッチを切り、よい遺伝子のスイッチを入れることができます。

こういった犬猫の生物学や栄養科学情報に、さらに伝統医学の知識を加えると、体質に合わせた食材を選び、病気になりやすい体質を改善して病気を未然に防ぐことが可能になります。

「病気になったら病院へ行けばいい」ではなく「積極的な健康管理でしっかりと病気を予防する」へ。まずは毎日の食事を考えることから始めましょう。

予防だけじゃない 治療にも

疾患治療における自然食・手作り食の役割

  • 動物に本来備わっている治癒力や免疫力を高める
  • 病気を起こしやすくしている体質を改善する
  • 疾患の原因でもあり結果でもある炎症や酸化過程を軽減する
  • 治療薬の副作用を抑制する
  • 入院・手術などの身体的・精神的ストレスの影響を軽減する
  • 動物の幸福度を向上する

手術や薬、漢方薬などと併用することで、食事はこれらの機序を介して疾患からの回復と再発予防に役立っています。

手作り食は面倒?

毎日忙しいのに、ペットの食事なんて作る時間がない!と思っていませんか?

大丈夫、大変なのは最初だけ。慣れれば5分もかからずに作れるようになります。作り置きもできますし、自分たちの食事を作りながら同じ材料を使ってペットの食事を準備することもできます。

毎日少しの手間と時間で医者いらずになるのであれば、長い目で見て時間もお金も大きく節約できますし、何といってもワンちゃんや猫ちゃんが自分の作ったご飯を大喜びで食べて日に日に健康になっていくのを見れば、少しの手間や時間なんて惜しくなくなるでしょう。

本サイトでは、栄養学的な知識だけではなく、食事を作る時の実践的なコツについても飼い主さまのさまざまな体験談を通してお伝えしています。

なぜペットにも手作り食を?

手作り食には利点がいっぱい!獣医師が手作り食をすすめる理由とは。

知っていますか?手作り食の危険性

健康のためにと思って始めた手作り食が逆に病気を引き起こすことがあります。注意するべき点を知って手作り食を安全に実施しましょう。

手作り食への切り替え方

4〜5週間かけて少しずつ必要なものを取り入れていけば、忙しい方でも無理なく切り替えることができます。

手作りごはんを作ってみよう

5ステップで失敗しない!初めてのごはん作りに挑戦。

自然食の種類

いろいろある手作り食や自然食。自分のスタイルにあった方法は?

栄養自動計算機

体重と活動度を入力するだけで、必要な栄養素を自動で計算。

週間メニュー例

飼い主の皆様から寄せられた実践例やアイデアをまとめました。

初めての方へ

犬と猫はもともと肉食動物だということをご存知ですか?

サプリメントガイド

手作り食やペットフードに不足しがちな栄養素や健康のためにぜひ与えたいサプリメントの解説はこちらから。

レシピ集

人も犬も猫も一緒に楽しめる抗酸化レシピや季節ごとの薬膳を紹介。獣医師監修。

療法食ガイド

獣医師が病気に合わせて処方する食事の内容を解説。

参考文献
  1. Kirkness EF et al. The dog genome: survey sequencing and comparative analysis. Science 301, 1898-1903 (2003).
  2. Lindblad-Toh K et al. Genome sequence, comparative analysis and haplotype structure of the domestic dog. Nature 438, 803-819 (2005).
  3. Pontius JU et al. Initial sequence and comparative analysis of the cat genome. Genome Res. 17, 1675-89 (2007).
  4. Swanson KS. Nutrient-gene interactions and their role in complex diseases in dogs. J Am Vet Med Assoc. 228, 1513-1520 (2006).